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【英文和訳】拡散の混乱

DIFFUSION CONFUSION
原文:https://www.aromatherapyforchildbirth.org/diffusion-confusion-use-of-aromatherapy-diffusers-in-maternity-care-settings/
原文著者がIFA認定アロマセラピストで、助産師とともに設立した自身の構内向けにかかれたものであるようだが、IFAより引用があったので英文和訳を試みます。

マタニティケアの臨床現場での芳香拡散器の使用

ディフューザーは、精油を空気中に穏やかに拡散する素晴らしい方法です。私たちは、巧妙に気持ちを変化させたり、症状を緩和したり、リラックスを高めたりできるこの方法が大好きです。

最近、ディフューザーが産科の臨床現場で使われる事は、場違いで危険でありえると指摘されたので、その証拠を調べる事で、この仮定を立証できるだけの情報を見いだせなかったことを共有します。反対に、私たちは、どのような方法でも、使われる精油が低濃度の為、精油の吸入は、いかなる危険なレベルにも達しそうもない証拠が見つかりました。

この問題の見通しを得る為に、私たちは世界的にアロマ寺ピ業界をけん引するアロマセラピストであるロバート・ティスランドに意見を求めました。
彼は、2013年10月に共著者であるロドニー・ヤング氏とエルゼビア出版より、エビデンスが豊富な本『精油の安全性ガイド 第二版(※日本語正式出版名/フレグランスジャーナル社)』出版しました。
ロバート・ティスランドもまた、産科領域でのディフューザーを使用してはいけない根拠がない事に同意しています。
前述の本では、多くの精油吸入の影響に関する論文が引用されています。限られた範囲で多量の精油を使う事による感作性の可能性はあるが、アロマテラピーで利用する程度の量を吸入する限り、記述された論文の主題に感作性の報告はありませんでした。この本の中で、癲癇のような中枢神経系の症状を持つとき、混合物の吸入が個人的に神経毒になる可能性はあると述べています。しかしながら、そのような反応は、アロマテラピーで使われる量よりもはるかに多い内服によりもたらされた記録だけです。我々の学習コースに含まれているすべての精油の中で、ペパーミントは最も神経毒と関連があるが、歯磨き粉に含まれて口腔の粘膜に直接使用されても安全にさしさわりがないのと比べると、ディフューザーに1滴たらして拡散することは非常に少ない量です。

アロマテラピーは、その香りを好まない人を苛立たせる可能性があります。このことは、予習コース内の宿題でラベンダーを用いると良く見られます。多くの受講者は、子供時代の好きな記憶や祖父母と大事にしてきた記憶と関連付けます。しかしながら、通常、グループに一人か二人は、不機嫌な、あるいは、完全に中毒なおばあちゃんがいて、ラベンダーの香りに特に否定的な反応を示す人がいます。

あなたが、人々とのコミュニケーションとして、アロマテラピーを使っている。このひとつの理由が重要です。もし、その香りに魅力を感じないならば、(精油が)多様な作用を持つおかげで、ほとんどの場合、代わりの精油を使って同じ作用を得ることができます。

ティスランド氏は、それらの使用について何枚かの興味深いメモを持っていたので、ガイドラインとしてアップデートしました。このアップデートのコピーは、リクエストがあれば、教室内で配ります。

彼は、ディフューザーを断続的に使用することを勧めています。15分、30分、60分と使用した時間と同じ時間オフにします。これは安全というよりむしろ有効な方法です。1つの調査で、精神的な影響の効果(例えば、緩和の補助)が時間とともに減らされることが明らかになりました。彼は、呼吸器系に対する治療的な影響が30~60分後には減らされるとわかったヴィックスによる研究にも言及しました。ジョンソン(2015)を見てみると、精油の拡散に関する様々な研究が見つかります。ディフューザーの使用を持続することによって頭痛を経験したひとつの事例と、すべてのディフューザーを断続的に使う多くの理由、これらの研究の他は、厄介な副作用の警告はありませんでした。ここに彼らが見つけるものがあった:

空気中のラベンダーの拡散は、抗ストレス作用を持っています。
ひとつの研究で唾液内のストレスホルモンマーカーを計り、アロマテラピーを受けたグループがかなり低いレベルだった。(Toda & Morimoto, 2008)

加湿されたラベンダーオイルの吸入は、がん患者の血圧、心拍数、痛み、不安、落ち込みと幸福感を明らかに改善しました。(Kowalski 2002)

待合室にラベンダーオイルを芳香拡散することで、歯科受診者の不安を減らして、気分を改善することを示した2つの論文があります。(Lehrner et al 2005, Kritsidima et al 2010,)

ストレス反応は、ラベンダーオイルの吸入に続いて減少することが分かり、血圧、皮膚温、心拍数のすべてが低下することが分かりました。リフレッシュやリラックスを感じるような気分の改善、ならびに、活動の向上は、吸入をした人たちに見られた。(Sayorwan et al 2012)

帝王切開後のラベンダーオイルの吸入は、プラセボ群と比較して痛みの認識を減らすことが示された。 (Olapour et al 2014)

ラベンダーとベチバーのブレンドオイルを、1回最大15分、一晩に最大37回ディフューザーで拡散した時、健康的な睡眠時の吸気は減少し、呼気は増加しました。 (Arzi 2010)

そういうわけで、私たちは、マタニティケアの臨床現場においてディフューザーの使用を推奨することを続けます。(使用は)断続的に、そして、調子がいいかどうかを見てください。もし、これ以上はいらないなと感じたら(ディフューザーを)オフすることで簡単に治ります。

芳香拡散でハッピーに!

以下、参考文献と原文記載の学校のコース案内。
この学校の講師はIFA認定アロマセラピストと助産師。